スイングトレードやデイトレードにおいて、「逆指値売りラインを、途中で引き上げるべきか?」という悩みは、誰もが一度は直面するテーマだと思います。
含み益が出てくると、「この利益を守りたい」「急落に巻き込まれたくない」と考えて、逆指値売りラインを引き上げたくなるのは自然な心理です。
しかし一方で、逆指値を引き上げたことで押し目(一時的な下落)に触れ、その後の上昇をすべて逃してしまった……という経験がある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、僕自身が実際に経験した2つのトレード事例をもとに、
- 昼に逆指値売りラインを引き上げた結果、何が起きたのか
- 相場と噛み合わなかった理由
- 今回の結果を、今後どう活かすのか
を、できるだけシンプルに整理していきます。
② トレード実例(事実+画像)
■1時間ローソク足

■ 高島屋(8233)
・買い:1633(25日)
・売り:1663.5
・逆指値売りライン:1664
下ヒゲに触れたことで逆指値が約定し、その後、株価は再び上昇しました。
■ ファーストコーポレーション(1430)
・買い:1032(25日)
・現在値:1041
・逆指値売りライン:1035
押し目で1036まで下落しました。
あと一歩で逆指値に触れるところでしたが、ギリギリ触れずに再び上昇しました。
いずれも共通しているのは、下落は一時的であり、上昇トレンド自体は続いていたという点です。
③ 当時の判断と考えていたこと
昼の時点で、両銘柄とも含み益が出ていました。
そこで考えたのが、「逆指値売りラインを引き上げて、利益をある程度確保しておこう」という判断です。
”急落に巻き込まれて、せっかくの含み益をすべて吐き出す”
――そんな事態だけは避けたい、という気持ちがありました。
一方で、「引き上げすぎると、押し目で売られるかもしれない」というリスクも、とうぜん自覚はありました。
それでも、「リスク管理としては正しい行動だろう」と判断して、逆指値売りラインを昼に引き上げました。
結果として、高島屋は下ヒゲに触れて売却されました。
ファーストコーポレーションも、あと一歩で売られるギリギリの位置まで下ヒゲが伸びてきました。
チャートを見返したとき、「逆指値売りの使い方が、相場と噛み合っていない」という感覚が強く残りました。
④ 失敗(または回避)した原因の分析
今回の問題の本質は
「上昇トレンドが継続中なのに、”利益確保”の為に、一律で逆指値売りラインを引き上げた」
これがズレの原因だったと考えています。
(もちろん「上昇トレンドが継続中」は、リアルタイムではわかりません。それについても後述)
上昇トレンド中の下落は、トレンド転換のサインではなく、単なる押し目(一時的な下落)であることが多いです。
特に昼の時間帯は、出来高が落ちやすく、ヒゲや浅い押し目が出やすいです。
そのタイミングで逆指値を近づければ、上昇トレンドが続いていても、売られる確率が高くなる――これは、ある意味当然の結果でした。
今回の2銘柄は、
「損失を抑える行動=逆指値売りライン引き上げ」と
「利益を伸ばす行動=逆指値売りラインを引き上げない」
この2つはトレードオフ、両方のメリットは両立できないと痛感しました。
⑤ 今後どう活かすか(改善案・教訓)
「上昇トレンドが継続しているか?」の判断指標
今回の事例を踏まえて、僕は改善案を一つに絞ることにしました。
”上昇トレンドが継続している可能性が高い”と判断した日は、昼に逆指値売りラインを引き上げない
――これを、当面の結論とします。
とうぜん、後から振り返れば”押し目”であったと結果論でいえますが、
リアルタイムでは”押し目”なのか”下落トレンドへの転換”なのかは、断定できません。
なので、確率で判断するしかありません。
”上昇トレンドが継続している可能性が高い”と判断するかしないか、の指標が必要になります。
その指標として、巷のインフルエンサー達が推奨する複雑なインジケーター分析……
ではなく、まずは極力シンプルな指標を選びました。
「直近で、勢いよく上昇しているか?」
今回で言えば、ファーストコーポレーションが該当します。

「勢いよく上がってるから、下落も一時的。再び上昇する可能性が高いだろう」
と、極めて感覚的な考え方です。
実際、勢いよく上がったら、その後も上がる可能性が高いです。
1回限りでは下落して損失を出すことありますが、10回、20回と繰り返せば、トータルでは上昇・つまり利益が出ることの方が多いでしょう。
「勢いよく上がってるから、下落も一時的。再び上昇する可能性が高いだろう」の理由
理由はシンプルです。
昼以降の時間帯は、出来高が落ちやすく、方向性が定まりにくい時間帯でもあります。
なので、一部の投資家たちの利益確定の売りが出て、押し目(一時的な下落)が起こる……というパターンも充分 考えられます。
そのタイミングで逆指値売りラインを引き上げると、上昇トレンドが続いている(可能性が高い)にもかかわらず、押し目で売られてしまう確率が高くなります。
今回の2銘柄のケースは、まさにその典型といえるでしょう。
総括
今後は、
「勢いよく上昇しているなら、上昇が続く可能性が高い。下落も一時的。
再び上昇する可能性が高い」
「だから、逆指値売りラインも引き上げない(押し目で売られてしまうから)」
という考えを試験的に導入してみます。
とうぜん、逆指値売りラインを引き上げないことで、急落時の損失が大きくなるリスクは残ります。
しかし、安心感を得るよりも、期待値で考える事を重視しました。
下落トレンド転換した場合の損失を小さく抑えることよりも、上昇トレンドで、しっかり大きな利益を得る――その期待値を優先した判断です。
今後はこのルールで実践を重ね、チャート画像付きで結果を記録し、本当に期待値が改善するのかを検証していきます。
トレードには絶対的な正解は存在しないので、他者の情報を参考にしつつも、自分自身が手探りで暗闇の中を進まねばなりません。
株取引とは、より良い期待値を選ぶゲームだと、今回のトレードを通じて、改めて強く感じました。


コメント