逆指値買いは成行or指値?窓開け相場で下ヒゲを味方にする戦術

 

窓開けで大きく上昇する銘柄は、少なくありません。

それに対し、多くのトレーダーが迷うのが
「逆指値買いを、どの価格帯に置くべきか?」
という判断です。

勢いに乗りたい期待と、高値掴みへの恐怖。

この2つの感情が同時に働くため、いつ来るかわからない窓開けに対する対策は難しくなります。

 

これらを、実例と共に考察していきます。

実例:約定せず (逆指値買い(指値)が1ティック上なら利益だった)

結果:逆指値買い(指値)が約定せず

■1時間ローソク足

 

この銘柄に対して、
「逆指値執行1005円 ~ 指値1008円」
という予約注文を出していました。

ところが翌日、寄り付きで大きく窓を開けて上昇。

その直後、下ヒゲが1009円まで下がってきた後、反発上昇していきました。

逆指値買い(指値)は、約定せず。上昇に乗れませんでした。

 

あと1ティック 指値を上げていれば、上昇を拾えていた場面です。

一方で、買い価格を上げすぎれば、窓開け直後の急落に巻き込まれ、大きな損失を被るリスクも高まります。

 

この「上昇で利益が出る期待」と「急落で損失が出る恐怖」が同時に存在する状態こそ、
窓開け相場の本質だと実感しました。

当時の判断と考えていたこと

正直に言えば、
「あと1ティック下だったら拾えて利益だったのに…」という悔しさはありました。

特に、今回の窓開けは かなり大きく上昇したので、買いが約定しなかったことに対するネガティブな感情を感じました。

 

そして、「指値ではなく”成行”にすべきだったのでは?」という考えも浮かびました。

つまり、後から結果論を言えば
「逆指値執行1005円 ~ 成行(買い値の上限なし)」
にしておけば、買いは約定していたのです。

 

……しかし、冷静になって振り返れば、「この考えはリスクの方が大きい」と、判断しました。

シミュレーション:窓開け上昇狙いの「逆指値買い(成行)」が危険な理由

「逆指値執行1005円 ~ 成行 ∞円(買い値の上限なし)」
にしておけば、買いは約定していた。

↑なぜ、この考え方が危険なのか?

もし、この考え方でトレードしていた場合の結果を、シミュレーションしてみます。

【チャート画像】

■注文内容
「逆指値買い執行1005円 ~ 成行(買い値の上限なし)」
(※とうぜん、損切りライン(逆指値売り 成行)も同時注文)

■チャート推移
始値:1017円

寄付き直後、成行で約定(買い約定:1017円)

もみ合い相場(下ヒゲが1009円まで伸びる)

終値:1019円

■結果:2円の利益

上記の通り、「成行(買値の上限なし)」なら、利益は出ていました。

……しかし、同時にそれに見合わない大きなリスクも負っています。

それは、「下落トレンドor下ヒゲが生まれる➜損切り」のリスクです。

損切りラインを1009円にしていたら、8円の損失です。

もし、損切りラインをもっと広げて1000円にしていたら、(下落トレンドが起こっていた場合)17円という より大きい損失の可能性も とうぜんありました。

■成功/失敗:結果シミュレーション

・成功リターン:利益2円
・失敗リスク:損失8~17円

この結果から、
期待値で考えた場合、「成行(買値の上限なし)」「指値(買値の上限あり)」の方が、明らかに良いのでは?と、結論づけました。

結論:逆指値買いは「発動ライン × 指値幅」で決まる

今回の結論は非常にシンプルです。

逆指値買い(成行)は、窓開け上昇した場合のリスクが高すぎる。

一方、逆指値買い(指値)は、ヒゲを味方につけることで、期待値の高いエントリーを作りやすくなります。

 

そして最も重要なのは、「逆指値買い執行ラインと指値の幅」です。

この幅が近すぎればノイズに引っかかり、遠すぎればチャンスを逃します。

期待値がより高くなるように、適度な幅を設定できれば、チャンスを掴む可能性が上がります。

 

「適度な幅」はボラティリティの大小に着目して、決めるのが良いでしょう。

■「逆指値買い執行ラインと指値の幅」ひとまずの目安

・ボラが大きい銘柄:5〜15ティック
・ボラが小さい銘柄:3〜5ティック

■検証手順

  1. まずは、幅を小さく設定
  2. 「損切りが頻発➜小さな損失が積み重なる➜チリも積もれば…で大きな損失」になりそうだったら、少しずつ幅を広げていく…。

この方法で、適度な幅を模索していくのが良いでしょう。

 

ただし、これはあくまで目安です。

最終的な精度は、実践を積むことでしか上がりません。

失敗経験が、適切な幅を見抜く感覚を育ててくれます。

総括:逆指値は置き方ひとつで期待値が変わる

今回の実例が示す通り、

・逆指値買い(成行)は危険になりやすい
・逆指値(指値)は安全かつ有利に働きやすい
・失敗を重ねて「適度な幅」を模索していく

窓開け相場は、チャンスであると同時にリスクでもあります。

しかし逆指値買い(指値)を上手く使えば、下ヒゲを敵ではなく、味方にするトレードが可能になります。

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