最適なトレールストップ幅が判断できないときの考え方

 

「トレール幅は、どのくらいが良いのか?」

ボラティリティの大きい銘柄を触っていると、必ずこの問いにぶつかります。

 

「広げたら、押し目を耐えてもっと伸ばせる…」
「でも、広げたら損失が大きくなるリスクが…」

そんな、板挟みの状況になってしまい、悩む人も多いでしょう。

そして私も、今回それを痛感しました。

 

今回の記事で伝えたいのは、テクニカルの正解探しではありません。

結果から言えば、「メンタルが最も安定するトレール幅」を選ぶ。

そのような結論になりました。

 

実例チャート画像付きで、詳しく解説していきます。

トレード実例

■1日ローソク足

買い:1,114.7(逆指値買い 1115~1123)
売り:1,099
トレールストップ幅:20
損切りライン:前日終値 1,100
結果:損失

 

「トレール幅を広げたら、損が大きくなった」

体感としてはこれが正直な感想です。

ただ、冷静に切り分けると、この損失は「広いトレールが原因」だけで片付く話ではありません。

平均線レベルでは上昇トレンドが続いている一方で、日足レベルでは急騰後にガクッと下落局面に入ることもよくあるパターンです。

 

そして、この局面は厄介です。

↓このような、答えのわからない疑問が生まれるからです。

・この下落は、さらなる下落の途中なのか?
・再上昇前の押し目なのか?

とうぜん、終わってみないとわかりません。

 

なので、過去チャートなどを見て期待値の高さで判断するのですが・・・。

正直、「期待値の優劣を正確に判断することはできない」と、考えてもいます。

なぜ「期待値の優劣は判断できない」のか

例えば、

「トレール10」と「トレール20」には、それぞれ明確なトレードオフがあります。

トレール10の設定は、

・勝ちトレードは小さく終わりやすい
・でも負けは浅くなりやすい
・ダメなら早く終わる

 

トレール20の設定は、

・勝ちトレードは伸び切ることがある
・でも負けは一段深くなりやすい
・耐える時間が長くなる

 

トレール幅が狭ければ、小さな勝ちor小さな負け。
トレール幅が広ければ、大きな勝ちor小さな負け。

どちらが良いかは、相場が答えを出してくれた後にしか分かりません。

 

そして厄介なのは、その“後出しの結果”を見て人間は必ずこう思うことです。

「前日・前々日から同じ幅を使っていたら、利益になっていた!」

このような結果論は、次のトレード判断をブレさせます。

 

↓だから僕は、このように解釈しました。

トレール幅の 狭いor広い…の優劣は判断できない。

ならば、判断基準を別の軸に置くべきだ、と。

現時点の結論:メンタルを土台に考え、「狭いトレール」を選ぶ

トレードでは、ノウハウやテクニックより先に、それを扱う土台であるメンタルを安定させられるかどうか、が長期的な成績を左右します。

したがって、判断基準にすべきは、「安定したメンタルで、トレード判断を続けられるか?」です。

 

トレール20(広いトレール幅)は、メンタル負荷が重いと分かりました。

・含み損を見て 期待と恐怖で じわじわと精神を消耗する
・「頼む、上がってくれ…」と祈るような心境になりやすい
・大きな損を食らうと、次のトレードに引きずりやすい

一方、トレール10(狭いトレール幅)は割り切りやすく、メンタル負荷は軽い。

・下落なら早く終わる
・「この上昇は弱かった」と切り替えやすい
・思考を次に持ち越しにくい

 

この差は数字には出にくいですが、「メンタルへの負荷」という視点で考えると、とても大きな差があります

トレーダーとして長期的に生き残るには、メンタル管理は極めて重要です。

もし、一回負けるごとに怒り、恐怖して、トレード以外の実生活にも悪影響を及ぼしていたら・・・。

とうぜん、トレードを冷静に分析など できる精神状態ではなくなります。

 

なので、現時点での私は、「良好なメンタルを保つ」ことを最優先したいフェーズにいます。

この考え方に合うのが、損失を小さく抑えられる「狭いトレール」でした。

守るべき思想:「本当に強い上昇だけを取る」

メンタルを守ることが一番大事です。

↓そして、この項では、テクニカル面での考え方をコンパクトに解説します。

 

トレール幅を狭めると、取り逃しは増えます。伸び切る場面でも早めに降りることが増えます。

でもそれは、こう言い換えられます。

・中途半端な上昇に付き合わない。
・ノイズに巻き込まれない。

 

つまり、狭いトレールは「強弱をふるいにかけるフィルター」と考えるのです。

本当に強い上昇は、その後も伸びるので、押し目で売られても、翌朝に再エントリーのチャンスが残ります。

そして、弱い上昇なら、そもそも早めに降りたほうが良い。

 

「本当に強い上昇だけを取り、そのほかは微損に抑える」

この戦略のもと、トレール幅を狭めます。

(メンタルに大きな負荷がかからない範囲で、必要に応じて調整していきます)

総括

・広いトレール幅
・狭いトレール幅。

その期待値の優劣の判断はできない。

 

だからこそ、期待値の議論をいったん脇に置き、メンタルが最も安定する「狭いトレール幅」を選ぶという考えに至りました。

もちろん、狭いトレール幅が裏目に出て、大勝を逃してしまうような場面は、今後かならずあるでしょう。

しかし、そのたびに方針を揺らすより、安定したメンタルで淡々と経験と検証を重ねていきます。

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