急騰後にトレールストップで売られたとき、
「これは失敗だったのではないか?」
「トレール幅を広げていれば、もっと取れたのではないか?」
と感じるトレーダーも多いでしょう。
トレールストップは、
大きな損失から守る命綱であると同時に、上昇トレンドの中の押し目で売られて大きな利益を逃がしてしまう…という事もあるからです。
この記事では、実際の事例を元に、トレールストップの幅はどのくらいにすべきか?を考察します。
トレード実例
■5分 ローソク足

・買い:1,099(逆指値買い 1099~1107)
・売り:1,100.5
・トレールストップ幅:−10
最高値1112まで急騰した後に下落し、トレールストップが執行。
(※1.5円のスリッページ発生)
結果は微益で終了しました。
トレード直後に浮かんだ疑問
このトレード後、次の疑問が浮かびました。
・この下落は、さらなる下落の途中だったのか?(=大きな損を回避できたのか?)
・それとも、再上昇前の押し目だったのか?(=大きな利益を逃したのか?)
そして同時に、
「トレール幅を15ティックに広げていれば…」
という考えも頭をよぎりました。
この後、再上昇するか?下落を続けるか?は わかりませんが……。
トレール幅を15ティックにしておけば、少なくとも 朝の時点で 売られることは無かったからです。
今回の値動きの正体:「方向性が荒れやすいゾーン」
今回の局面は、急騰後によくある「方向性が荒れやすい状況」でした。
一気に急騰すると、短期トレーダー(デイトレ・スキャルピング)の利確が入りやすいです。
結果、チャートは下落しやすくなります。
それが「反落」なのか「押し目」なのかは、リアルタイムではわかりません。
今回の例でいうと、
朝イチは「急騰➜下落」で終わりましたが、それ以降は 下落を続けるか?再上昇するか?は、わからないのです。
今回のトレール執行は失敗だったのか?
私の考えとしては、
私の戦略(強い上昇トレンドで利益を伸ばす)に則った売買としては……
今回のトレール執行は失敗ではありません。
↓理由
・急騰の初動をきちんと取れている
・天井を当てようとしていない
・方向性が荒れやすいなら、一旦売って様子見する
上記は、”強い上昇トレンドで利益を伸ばす”という大枠の考え方に反するモノではありません。
トレールストップで売られた場合は、その資金で ”期待値がより高い銘柄”を探して買うべきです
トレール幅を広げた場合に起きること
仮に、今回のトレール幅を「−10 → −15」に広げていた場合を想像します。
朝イチ、ギリギリで売られなかったので、
その後に起こりえる「押し目からの再上昇」を取って利益を得る可能性もあるでしょう。
しかし同時に、朝イチの後は「急騰後の反落が続く」または「再上昇中の下ヒゲ に引っかかる」という可能性もあります。
とうぜん、この場合は、損失が大きくなってしまいます。
・リスクを小さくして、大きな損失を回避するか?
・リスクを大きくして、大きな利益を取りに行くか?
↑これらのどっちを選ぶかは、トレードスタイルの問題です。
上記の前者を選ぶにせよ、後者を選ぶにせよ、トレードスタイルをブレさせず一貫し続け、検証し続けることが大切です。
なので、私は前者「リスクを小さくして、大きな損失を回避する」を選びます。
(現時点での)結論
↓今回のトレードが示している結論。
・今回のトレール執行は正解(私の戦略・流儀においては)
・判断不能な状況で降りられた=資金を守れた
戦略の”本質”を中心に、具体的な戦術を考えていく
この記事の冒頭の画像は、「寄付き~10:50」までの5分足チャートです。
そして、こちらが「寄付き~大引け」までの1時間足チャートです。
■1時間ローソク足

1096円まで下がった後、再び上昇。
1117円が終値でした。
結局、今日も大きな上昇で終わりました。
つまり、この日のトレードにおいては、トレール幅は-10でも-15でもなく「-20」にしておけば、大きな利益を得られたのです。
(正直、悔しい感情が生まれました。)
しかし、これは結果論。
”今日は そうなっただけ” であり、明日は逆になる可能性もあります。
トレードは 自分のトレード戦略の”本質”を中心に考えることが重要です。
僕の場合、戦略の本質は「強い上昇トレンド時に、利益を伸ばす・それ以外は微損に抑える」です
↓こちらで詳しく解説

その本質を軸として、トレールストップの使用の是非、使うなら その幅は●ティック……と具体的な戦術へと落とし込むのです。
そして、今日(と前日)は上昇しているのに、ほとんど利益を取れなかった状況を考えて、トレールストップの幅を実験的に広げます。
もちろん、トレールストップとは別に、損切りラインも必ず設定します。
なので、損小利大の原則、および 先程の「リスクを小さくして、大きな損失を回避する」発言からも外れません。
この記事を読んでくれているあなたも、「あなた自身の戦略の本質」を軸に、それを活かすための具体的な手法を考えてみてください。


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